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研究室・教職員の紹介

分子機能化学研究室

【分子機能化学研究室】 亀山 敦教授
研究のキーワード: 有機化学   高分子化学   機能化学 

刺激に応答する賢い材料の開発をめざす

教員からのメッセージ

私たちの体は柔らかくてしなやかな材料からできていて、生命維持のために温度、光などの外部刺激に対して巧みに調節機能が働いている素晴らしいシステムです。身近にある柔らかい物質の代表例が高分子でできているプラスチックです。性質の違う2種類の高分子が1箇所で結合した構造の高分子(ブロックコポリマー)を合成し、うまく自己組織化させるとナノスケールのユニークな秩序構造が形成されます。また微粒子の形成も可能です。これらナノ構造体の合成とそれらの機能について研究しています。

学生からのメッセージ

研究室では実験を通じて科学的知識や社会性が身に付きます。また合宿、コンパや野球など楽しいこともあり、当初の硬いイメージが払拭されました。実験は大変な時もありますが、まだ世界にない化合物を合成したり、その特性を調べたりすることが楽しくなってきました。私は大学院に進学して研究室で過ごす時間がとても充実しています。

研究例

ポリマーミセルの合成とその機能


触媒機能を持った疎水性の高分子と親水性の高分子が1箇所で結合した構造の高分子、両親媒性ブロックコポリマーを精密に合成し、その自己組織化により触媒機能をコア(内部)に有する微粒子を作ります。必要な時だけこれに熱などの刺激を与えると、触媒機能が発現するユニークな触媒として利用できます。
 

ポリマーフィルム中の転位反応を利用した屈折率変化材料

熱的に化学構造が変化(転位)する機能団を側鎖に有するポリマーを合成し、そのフィルム状態で転位を引起こすと屈折率が約0.01大きくなります。屈折率が変化するポリマーは光通信のための素材(デバイス)としての応用が検討されています。化学反応で屈折率が小さくなる材料は多数報告されていますが、屈折率が大きくなる材料は例が少なく、貴重な光デバイスとしての利用が期待されます。この他に、光反応で屈折率が大きくなる材料の研究も行っています。
 
 

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