ソフトマテリアル物性研究室
【ソフトマテリアル物性研究室】 池原 飛之教授
研究のキーワード: ソフトマテリアル 高分子物性 多成分系・複雑系
複雑で多様なソフトマテリアルの物性を解明する
教員からのメッセージ
学修と遊びの両方で打ち込めることを見つけると充実した学生生活を送れるのではないでしょうか。学生時代にはいろいろなことにチャレン ジして、失敗してもそこから何かを得てほしいと思います。卒業研究を通じて研究室で一緒に過ごすと、1年後には見違えるほど成長するの が分かります。そこでは社会人になってから必要な能力も自然と身につくことでしょう。大学院進学も考えてみて下さい。更に得るものが多 いはずです。
学生からのメッセージ
各研究室には、様々な楽しいイベントがあります。花見・合宿など、お約束なものから、研究室に寝泊りするなど、特殊なものまであ ります。配属先の研究室で知り合う先輩方も親切で、研究に行き詰った時などは、様々なアドバイスを頂けます。研究室に配属される ことで、今までとは一味も二味も違ったものを得ることができます。
研究例
止まるはずの成長が止まらない
高分子は鎖状の細長い分子です。凝固するときは分子が規則的に折りたたまって板状の結晶ができ、板と板の間には液体の高分子が残されています。厚さ約10 nm のこの隙間ではこれ以上何も起こらないとされていましたが、そこで別の高分子が凝固することが発見されました。特に生分解性高分子で多く見つかっています。このような狭い空間で起こる現象の解明や、高分子の新しい可能性を探求しています。
ブロックコポリマーの結晶化と相構造
ブロックコポリマーとは、異なる性質を持つ分子鎖が結合して得られる高分子であり、ナノメートルサイズの微細な周期構造を形成することが知られています。このブロックコポリマーに結晶成分を導入し、高分子同士の相互作用や結晶化条件を制御することによって、どのような周期サイズが得られるかを研究しています。このような材料は、様々な分離膜などへの応用が期待されています。